CATEGORY:making

2013年08月16日

Making of FORCE

(長ったらしい記事なので閲覧注意w)
Making of FORCE
先日の記事で載せた雑誌の表紙風写真ですが、最北の海豹さんの写真を無断で使用したにもかかわらず、お咎めなしどころか逆に褒めていただいたので(笑)、調子に乗って製作の舞台裏を書いてみたいと思います。内容は写真加工に関する物でミリタリーとはほぼ関係ありませんが、まぁそれはいつものことなので(笑)。
もし、加工処理についてもっと良い方法を知っている方がいましたら、教えていただけると嬉しいです。ちなみに私が使っているのはフォトショップ・エレメンツ3.0です。10年前の骨董品で~す(笑)。

Making of FORCE
これが今回の作品の元画像です。
先日のサバゲ見学時に撮らせていただいたもので、これをベースに加工しました。

まずは人物の部分だけを切り抜きます。
個人的に、フォトショップの作業の中で最も面倒なのがこの切り抜き作業(汗)。
本来、合成を前提とする場合は、切り抜きしやすいように白い背景の前で撮りますが、今回は隠し撮り(笑)だったので地道に背景から切り抜く必要がありました。

Making of FORCE
背景がごちゃごちゃしているので自動選択ツールは使えませんし、輪郭をなぞるマグネット選択ツールも背景につられてまともに機能しないと考え、素直にブラシ選択ツールで切り抜きたい部分だけを塗りつぶして選択することにしました。

Making of FORCE
細かい所は拡大して丁寧に選択。
迷彩服の効果もあり、輪郭が背景に溶け込んで境界線が分からない部分があったので、切り抜くのに苦労しました(笑)。

Making of FORCE
細部を微調整した後、選択範囲を反転させて、背景のみを消去します。

Making of FORCE
これで切り抜きは完了。
切り抜きは一番大変な作業ですが、ここまで頑張れば後の合成は思いのままです。

実は、この時点ではまだ完成図のイメージが出来ていませんでした(笑)。
本当なら最初に考えろって話ですが・・・。
私はまず簡単なラフや試作品を作って徐々にイメージを固めていくタイプなので、あまり最初から明確なイメージを作ることはしません。何故かと言うと、最初のイメージどおりに仕上がったことがないからです(笑)。
今回も、色々と試作品を作ってみました。

Making of FORCE
まずは定番(?)の炎を背景にしたものを作ってみました。
迫力があってイメージとしては悪くないんですが、なんだかちょっと単純すぎてつまらないのでボツにしました。

Making of FORCE
こちらは廃墟に合成したもの。
映画「Avalon」的なイメージでやってみましたが、ライティングが合わないのでボツ。

Making of FORCE
戦場写真風のラフ。
なるべく光の向きが同じになる様な写真を選んで合成してみましたが、そもそも他の兵士と装備が違うし(笑)。

自分の撮った写真には背景になりそうなものが無かったので、最初は「適当にネットで拾ったミリフォトに合成すればいいかな?」くらいに考えていましたが、意外に光の向きが合う写真が見つからないんですよね~。
結局満足のいく写真が見つからず、これはもう自分で作るしかないなと。

そこで、ある程度の構図を決めるため、こんなラフを書いてみました。
Making of FORCE
ラフと言うかほぼラクガキなんですが・・・。装備もウロ覚えだし(汗)。
この落書きからは想像できないと思いますが、アフガニスタンの戦場風というイメージで描いたんですよ(笑)。戦場写真風で、どこか誇張された劇画チックな物・・・というイメージです。
後で完成品と見比べてみると、意外にイメージ通りに出来ていたので驚き(笑)。

余談ですが、うちのテーブルには紙と鉛筆が常時置いてあって、思いついたアイデアなどはすぐに書き留められるようにしてあります。
ほぼ落書きなので書いた本人もたまに何なのか分からないことがありますが(笑)、ここから作品が生まれる事もあるんですよね。
Making of FORCE

話がそれました(汗)。
さっそくラフに沿って背景のイメージを形作っていきます。
Making of FORCE
集めてきたアフガニスタン風の画像を、切ったり貼ったりして配置していきます。

Making of FORCE
奥行き感を出すために、手前は鮮明にして奥はぼかすなどのエフェクトも追加。
でも、背景は完成時に人物で隠れてしまうため、ほとんど見えないんですけどね(汗)。

Making of FORCE
臨場感を出すための煙や火の粉などを追加。

今回一番難しかったのがこの“煙”です。結局のところ、この煙の処理が上手く行かなかったために合成っぽい感じが残ってしまいました。
コツを掴むまではかなりの練習が必要そうです。
この辺はnekonyanさんがやると凄く上手に作りそうですね~。

Making of FORCE
一方、個人的に上手くいったと思うのが、この舞い上がる火の粉。
これは写真ではなく、フィルターなどを加工する応用技を用いて作ったものです。
奥行き感を出すためにパターンの異なるものを数枚作成してレイヤーで重ねました。
今回最大の収穫はこの処理方法を学べたことかもしれません。

最終的にこの作品で重ねたレイヤー数は、文字部分を除いても20枚以上。
これまで自分が作ってきた物の中では最大なんですが、きっとプロなどはもっと大量に重ねて作るんでしょうね・・・。

Making of FORCE
人物とタイトルを入れ、配置やバランスを調整。
これが大体決まれば、あとはお祭り(笑)。

Making of FORCE
全体的な色味を調整し、印象を強くするためのエフェクトを追加。
この辺の作業が作っていて一番楽しい部分です。ノリノリで加工しまくり(笑)。
調子に乗りすぎて、何度か最初から処理をやり直したのは秘密です(笑)。

Making of FORCE
最後に雑誌風に文字を入れて完成!!
本当はもっと雑誌っぽくなるように文字をたくさん入れたかったんですが、入れる文字が思いつかなかったのでシンプルにこんな感じになりました。

ところで、海外ミリタリー誌の表紙のフォントは、原色系の派手なものが多いですね。
例えばこんな風に・・・。
Making of FORCE
これはこれで好きですし、こんな風に作ってみたいとも思いますが、もうちょっと上品でスタイリッシュな感じの表紙があってもいいかなぁ・・・と思うことも。
そこで、自分の妄想の果てに生まれた架空雑誌「FORCE」では(笑)、それを試してみようということで、ファッション誌の表紙などを参考にしたフォントを採用しています。

よく参考にしたのは、何故かこれも海外のファッション誌、「ELLE」(笑)。
Making of FORCE
このシンプルな感じが良かったんですよね~。
上品で統一感のあるフォントがカッコいいなと。

これも余談ですが、海外誌はバーコードが表紙に付いていることが多いですね。日本では裏表紙というのが普通ですが。
海外誌っぽい感じにするために、妄想誌「FORCE」でもあえてバーコードを表に付けています。そもそも裏はありませんけど(笑)。
Making of FORCE

製作過程は以上のような感じで・・・って、ずいぶんたくさん書いちゃいました(汗)。
さすがに書き過ぎたので、この辺で強制終了します。





同じカテゴリー(making)の記事画像
トイガン・フォトコンテスト2016
トイガン・フォトコンテスト2015
撮影裏話
トイガン・フォトコンテスト2014
トイガン・フォトコンテスト2013応募作品について

Posted by copycat  at 01:45 │Comments(4)making

COMMENT
う~ん。なるほど(ーー;)
膨大な努力のもとに出来上がった作品なんですね。

作品過程なんて普段目にすることが無いので興味深かったです。

次回作にも期待です(^o^)
Posted by ダンプ at 2013年08月16日 07:16
膨大な時間と労力で出来上がった作品なんですね!!

いや~本当に凄いし尊敬します m(__)m

次回、お会いした時は海外ミリタリー誌の表紙みたいに決めポーズで撮影して貰うってのも良いですね (^-^)v

今後も楽しみです (*^_^*)
Posted by 最北の海豹最北の海豹 at 2013年08月16日 15:50
ダンプさん こんにちは

製作過程は突っ込みどころ満載なので、本当は秘密にしておきたいところなんですが・・・(笑)。やってること自体はごく初歩的なものなんですよね。

次回作はダンプさんにも登場してもらおうかな?(笑)
Posted by copycatcopycat at 2013年08月16日 17:59
最北さん こんにちは

ポーズ決めて撮るのは是非ともお願いしたいです。

次回は是非ナイトビジョンなども装着したフル装備でお願いします!(^-^)/

でも次はいつになるかな・・・(汗)。
Posted by copycatcopycat at 2013年08月16日 18:08
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。